テイルズ オブ リバース

テイルズ オブ リバース

『テイルズ オブ リバース』（Tales of Rebirth、略称：TOR / リバース）は、2004年12月16日にナムコ（現：バンダイナムコゲームス）から発売されたPlayStation 2用のロールプレイングゲーム（RPG）です。2008年にはPlayStation Portableに移植され、再度注目を集めました。

概要

本作は『テイルズ オブ』シリーズの一作品で、「君が生まれ変わるRPG」をテーマとしており、キャラクターデザインは著名なイラストレーター、いのまたむつみが手掛けています。主題歌にはEvery Little Thingの「good night」が使われています。

物語の中核には、異なる種族間での共存と対立が深く描かれています。特に「ヒューマ」と「ガジュマ」という対照的な2つの架空の人種を通じて、人間関係の再構築がテーマとなっています。「ラドラスの落日」と呼ばれる事件が起こり、キャラクターたちの運命が交錯する重厚なストーリーが進行します。

ストーリー

物語は、ラドラス王が死に際に自らのフォルスを暴走させ、世界中の人々に影響を及ぼすところから始まります。その結果、多くの人々がフォルス能力を目覚めさせ、同時に混乱が広がります。スールズという小さな村に住むヴェイグもまた、氷のフォルスの暴走によって彼の友人クレアを氷漬けにしてしまいます。

1年後、クレアの氷塊の前で悩むヴェイグの元に、フォルス能力者のマオとユージーンが現れます。彼らの出会いがヴェイグの運命を大きく変えることになります。物語は、クレアの誘拐、仲間との冒険、そして人種間の対立と共存を模索する過程を描いています。

キャラクター

本作ではヴェイグを中心に、マオ、ユージーン、アニー、ヒルダなど多彩なキャラクターが登場します。彼らはそれぞれ異なるバックグラウンドを持ち、物語を通じて成長していきます。

• - ヴェイグ・リュングベル: 本作の主人公であり、フォルス能力を持つ剣士。暗い過去を持ち、クレアを助けたいという強い想いを抱いています。
• - マオ: 記憶喪失の少年で、特異なフォルス能力を持つ。明るく、天真爛漫な性格。
• - ユージーン: 王者の盾の隊長で、冷静沈着な性格。物語の重要なキーマンです。
• - アニー: 医者を志す少女で、父を失った悲しみを背負いながらも仲間と共に戦います。

システム

本作は独自の「3ライン・リニアモーションバトルシステム」を取り入れ、3つのライン上でキャラクターが戦闘を行います。この革新的な戦闘システムにより、プレイヤーはよりダイナミックな戦闘を楽しむことができます。加えて、新たなパラメータとして「フォルスゲージ」が導入され、戦術の幅が広がりました。

また、キャラクターの感情を反映する「ラッシュゲージ」や、術技のカスタマイズシステムなど、戦略性を増す要素が詰め込まれています。これにより、プレイヤーは自分のスタイルに合った戦い方を見つけることができます。

終わりに

『テイルズ オブ リバース』は、ただのRPGに留まらず、深いテーマ性とキャラクターへの感情移入を可能にする作品です。異種族間の対立と共存というテーマは、現代にも通じるメッセージを持っており、多くのプレイヤーに支持されています。バンダイナムコの誇るこの作品は、シリーズの中でも特に記憶に残るタイトルであることは間違いありません。

もう一度検索